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町長ふれあいトークの開催記録(平成28年6月30日開催分)

[2016年7月27日]

ID:5720

町長ふれあいトーク 平成28年6月30日開催分

とき  平成28年6月30日(木曜日)9時30分~10時30分
ところ 保健福祉センター
参加者 東員町シニアクラブ連合会(31人)、町長、福祉部長、長寿福祉課長 

【今回の主な内容】

・今後のまちづくりにおいて、シニアクラブに期待すること

町長トーク

シニアクラブに期待すること

 今九州は、地震や豪雨で大変なことになっていますが、災害があったときに要援護者をどれだけ少なくするか、どれだけ一緒になって救出できるかは非常に大きな課題になっています。幸いこの東員町は健康寿命が高い町になっております。これは皆さんが意識的に、色々なことに取り組んで、色々な場面で活躍いただいているからかなと思っています。正直なところはわかりませんので、今年は三重大学の医学部と共同して、東員町はなぜ健康寿命が高いのかを調査していきたいと考えています。そして、1年や2年かけて調査結果が出たときに、施策として重点をおいて取り組んでいけばいいのかなと思っていますので、ぜひご協力をいただきたいなと思っております。

 今後のシニアクラブに期待することですが、一言でいうなら大変期待しております。しかし、一言で終わってしまうわけにもいきませんので、皆さんの懸案事項や町が今後取り組んでいきたいことなどを少しお話しさせていただいて、残りの30分は皆さんのご意見を聞かせていただくような場にしたいと思っていますので、よろしくお願いします。

    皆さんの懸案事項というのは、元気老人サロンだと思います。去年まで1人500円ずつ補助を出していたのが、今年から200円、来年からなくなる、ということで、色々とご意見をいただいています。東員町は団塊の世代が多いこともあり、一気に高齢化が進みました。数年前に5年間で30パーセント高齢者が増えた時期があり、これは日本一です。 

 このような状況の中、皆さんが病気になってしまうと、医療費や介護の費用が大変なことになります。そこで、介護されなくてもいいよう介護予防として、保健師を皆さんのところへ派遣して、色々指導や助言をさせていただくということが一つです。もう一つは生活支援コーディネーターという人を配置して、地域での支えあいについて、一緒になって考えていきたい、そうしないといざということに困るということもあります。

 最近はご自身が高齢になってきたので、自治会入っていても役員がやれないということで自治会を抜ける方もみえます。そういう方も地域の中で支えあって生きていっていただかないと、いざというとき、あの家はどうなっているのということでは困ります。地域の中でみんなが支えあっていく仕組みを作っていきたいと思っております。

 そこで、元気老人サロンを地域の支えあい事業、介護予防事業に移行させていただき、今の補助金をそちらで使わせていただいきたいのです。

 これから色々とやっていこうと考えていますが、最近は買い物や医者に行くのが大変だという声も聞こえています。皆さんからは、オレンジバスが非常に使い勝手が悪い、不便になったという話も聞いています。これについては、この10月に見直しをさせていただきます。去年10月の見直しで朝夕便というのを作りましたが、日数も経ち、実際に使われる時間がわかってきました。そこで、朝郵便の時間を少し短くして、本当に使われる時間帯だけにしぼって、昼間便を増やします。昼間便でもあまり使われてないところがあるので、そこは少なくして、本当に使っていただいているところを多くするように変えていきたいと思っています。現状に合わせたオレンジバスになるかと思っていますので、よろしくお願いいたします。ただ、それでも色々な交通空白地がでてきます。そこをどう対処していかなければならないかが、行政にとっても課題です。

 そこで今、社会福祉協議会が少し考えていることがあります。社協は地域の中で地域座談会ということをやっていまして、その中で出てきたアイデアなのですが、社協で実験的に車を1台買い、車の要望があった自治会に必要な時にお貸しすることで、自治会がその車を利用して、必要な方を買い物や病院に連れていくことができないかと考えてもらっています。また、今各自治会で開催している町政懇談会で色々な意見があります。例えば高齢者の方のご意見ですが、災害となったら高齢者はあまり動けない、動けるのは若い者なので、中学生の力を借りることはできないか。これについては検討中ですが、釜石の奇跡というのをご承知でしょうか。津波が来た時中学生が危ないぞとまず走り出した。それを見て小学生、大人がついていって、全員が助かったという話です。中学生は平日の昼間必ず学校にいますので、中学生と一緒になった防災訓練を考えていきたいと思っています。そして、皆さんに期待するのは、高齢者の中でも普段あまり顔を見ない方をカバーしていただく、高齢者は高齢者の中で絆を作っていただくのが、大切なのかなと思っています。

 現在、皆さんは色々なところで活躍をしていただいています。例えばふれあい農園で家庭菜園をしている方、陶芸や絵画などの作品を作られている方、ボランティアをしている方もいます。色々と活躍をいただいていることで健康寿命が高くなっていると思っておりますが、昭和42年に東員町の町政がしかれ、来年町政50周年になります。来年には皆さんと一緒になって50周年の記念事業をしていきたいと思っています。これもまだアイデアで検討段階ですが、皆さんにはそれぞれ、「私はこんなことをやっている」という自慢話があると思います。それを自薦他薦構わず募集して、一つの冊子にまとめられないかを考えています。ぜひ皆さんが自分の自慢話をしてほしい。あるいはあの人はこういうことをしているでもいいです。皆さんの活躍を50周年の記念にまとめられないかなと考えています。検討中ですが、ぜひ参加をしていだけるといいと思っています。

 町は税金も減ってきて財政的にも苦しくなっていきます。企業誘致といってもなかなか土地がありません。今年は一つ決まりそうではありますが、土地がないので大きい企業を引っ張るわけにもいきません。これからは東員町がみんなで稼げる町にならないといけないのではないかと思っています。人を東員町に呼び込むのはいいですが、呼び込むだけではだめなのです。例えば中部公園に年間17~18万人の人が来ていただいていますが、来ていただいているだけで、来れば来るほど芝生とかの管理料が必要になります。その分のお金を落としていただけばいいのですが、今は持ち出しの方が多い。稼いで運営できることをやっていかねばならないなと思っています。

 私は、一つのキーワードは農業だと思っています。東員町はほとんど米ですが、米だけ作っていては稼げるまちにはならないと思っています。今、長深の耕作放棄地を利用して、行政がぶどうとブルーベリーを作り始めました。これからちょっと特殊なトマトや柿といったものなど、特徴のあるものを栽培し、特産品として東員町にしかないものを作り上げられないか。それを加工して付加価値をあげて、売れるものを作っていかなければならないと思っています。今、政策課を中心に特産品のアイデア化をする若い職員のチームを作りました。できれば、外部で教えていただけるような人がいるといいなとは思っていますが、そういったことを拡大していきたいと思っています。稼げる農業、稼げるまちにしていかなければならないと思っています。アイデアだけ出しておいて、町内にある事業所とコラボして商品を作り上げていけたらと思っています。例えばスイーツでしたら、町内にある和菓子屋や洋菓子屋にアイデアを持ちこんで、商品化していただくのもいいのかなと思っています。ガトーヴァレの東員浪漫というお菓子がありますが、何か特産品をとガトーヴァレに話を持ち込んでできたのがあのお菓子です。実は箱に特徴があって、東員町で上げ馬のミュージカルを開催したのですが、その時のポスターを箱にしています。こういうものを2つ、3つと作っていって、町内で売るといった取り組みを続けていきたいと思っています。

 今、全国的に空き家が問題となっています。全国的に8件に1件が空き家といわれています。去年東員町の空き家を調査しました。東員町には空き家は少ないですが、水道が止まっている空き家を調査したら142件ありました。その中で、所有者が使っていいといえばですが、壊さなくても使える家が120件ほどありました。それをどう利用していこうかを考えています。一つは皆さんが地域の中で集まれる場所に使っていただけるといいなと思っています。笹尾に旧交番を利用した「憩いのひろば」がありますが、地域の人が集まって、お茶を飲んでおしゃべりしています。多くの方に利用していただいています。今、城山地区で、そういったことをやりたいという動きが出てきています。地域から、この空き家を利用して集まる場にしたいということがあれば、申し出ていただいたら、相談にのらせていただきます。もう一つの使い方は、この空き家の情報を町内の企業に持ち込んでいます。ある程度大きな企業には1000人近くのお客さんが出張にこられることがあります。例えばゲストハウスなどで利用していただけないかという話を持ち込んでいます。また社宅という使い方もあります。ゲストハウスや社宅などで使うと掃除やまかないも必要になってきます。それを近所の人にお願いすると、そこに雇用が生まれます。まかないをするとなると食材が必要になり、野菜は近所の農家と契約していただくと、農家も少しは小遣い稼ぎもできるでしょう。皆さんが小遣いくらいは稼げる状況を少しずつ作っていきたい。これが拡大していけばまた違った展開が出てくるかなと思っています。

 農業には、まだまだ皆さんのノウハウは貴重だと思っています。今、長深の耕作放棄地で農業と福祉の連携「農福連携」をやっていますが、長深の農業をしていた方に手伝っていただいております。やはりそのノウハウは非常に大切です。その人たちと障がい者の子が一緒になって、3.3haの畑で野菜を作り、稼ぐということをやっています。これからも地道にそういった活動の支援を続けていきたいと思っています。
 
 まだまだ皆さんにはご活躍いただきたいので、お知恵など皆さんに頼ることはたくさんありますので、どうぞ宜しくお願いします。

質疑

参加者

 連合会の研修旅行などで東員町を紹介するときに必ずいうことは、七世松本幸四郎丈の生誕の地と必ずいいます。それともう一つ昔聞いたことがあるのですが、大昔、平安時代に東員町にしかない花があると聞いたことがあるのですが、そういったことがあるのであれば調べていただきたいのですが。

町長

 今年から各部ごとに工夫して名刺を作りました。名刺はPRの道具ですから。その中に松本幸四郎さんの歌舞伎の名刺もあります。遠いところへいったときには、この名刺をだして、実はね、と話しをすると相手も驚かれます。今年もミュージカルをしますが、その内容は七世松本幸四郎丈に捧げるミュージカルと副題がついていますので、ぜひ皆さんにも見ていただけるといいかと思います。花についてはわかりませんので、調べさせていただきます。

参加者

 東員町はあまり特産品がない状態ですので、文化、子育て、教育などで、東員町に子どもを預けたら間違いないというようなまちづくりをしていただくとうれしいと思います。若い世代がたくさん東員町に入ってくるようなまちづくりをしていただけるのも一つのアイデアだと思います。

参加者

 二つほどお伺いします。一つはサロンのことですが、年間で700万円ほどの費用を使っていると役場からも聞いています。1回あたりの補助金が500円から200円に減額されると、年間で400万円ほど削減されることになるかと思います。その400万円がどういうふうになっていったのかと。支えあいにシフトしたとのことですが、どういうところに消えていってしまったのかを教えていただきたいと思います。
 もう一つは全国的にシニアクラブの会員が減っているということで、全国的に会員を増やす運動がなされていると聞いています。長深でも最近どんどん会員が減っています。待っていても会員は増えないのが現状で、一本釣りをしないと難しいです。地域でも、男性の年齢かわかりますが、女性の方は年齢が把握しにくく、町の方にもお願いするのですが、個人情報の面でなかなか教えていただけない。研修で他の自治体に行くと、もう少し行政が積極的に加担しているところもあると聞くこともあります。この二つの点について宜しくお願いいたします。

町長

 今年確かに補助金が500円から200円になりました。しかし、生活支援コーディネーターの話を先ほどしましたが、生活支援体制整備事業で約575万円があります。見守りなんかをしていくのに、整備する活動の補助で20万円あります。地域活動拠点整備の補助金として2年間70万。合計で665万円を形上しています。今まで元気老人サロンで780万円くらいでしたので、100万円ちょっとは減りますが、今年はこれに200円の元気老人サロン事業で260万円ほど、合計930万円で、去年より150万円ほど増えています。今年は増えていますが、来年は元気老人サロンの部分がなくなりますので、100万円ほど減ります。これは、町の全体的な補助金の見直しの中で、全体的に補助金を減らさなければならないということで減らさせていただきました。ただ、地域の支えあい、介護予防ということに重点を置きながらこれからの事業をやっていきたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。

福祉部長

 先ほどの会員減少の質問の中で、世帯の年齢構成がわからないため、住民基本台帳の情報をとのことだと思いますが、個人情報の関係もございますが、申請いただけば閲覧することも可能です。どこかの自治会も年齢対象者を調べに町民課にお越しになって調査したと聞いております。ただ、多少費用はいただいている状況でございます。確かに会員減少については、行政としましてもPRもさせていただきますが、地区の代表の方にはご迷惑をおかけすることもございますが、宜しくお願いいたします。

町長

 先ほどの回答に追加させていただきますと、全体的にシニアクラブ活動補助金や元気老人サロン、これからも介護予防などの事業をあわせると、平成27年度で1,240万円だったのが、今年は1,380万円強になります。来年度は1,400万円ほどになります。全体の予算としては増やしている状況です。減るということではなくて、増えるということになりますので、ご理解をいただきたいと思います。

参加者

 先ほど企業誘致のお話をされました。個人的に県の企業立地の担当の方とお話しする機会があったのですが、県は県が用意した企業用地を優先的にやっているということで、東員町は民間の土地がほとんどなので、東員町へ話を持ってくるのは後回しになるよねという話をしていました。四日市市は町長のお父様が県会議員のときにご尽力いただき、東芝の四日市工場を持ってきていただいたおかげで、固定資産税が年間500億円ほど入っていると思います。少ないとは思いますが企業誘致をぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思っております。それと、オレンジバスの運行の見直しについてお話がありました。色々ご検討いただいているとは思いますが、例えば、石川県の羽咋郡宝達志水町という町がありますが、ここは運用が発展していると思います。例えばワンボックスカーとか、それがないとき、タクシー会社が協力してタクシーが100円か200円で常時利用できる、電話すれば30分ほどで送り迎えしてくれるというシステムを運用しています。参考にしていただけると言いかと思います。ゲストハウスのお話をされてみえましたが、東員町は観光地ではありませんので、民間業者が宿泊施設を建設するなどの事業がなされていません。難しいかもしれませんが、東員町が主体となって、町内にまかないもできるゲストハウスを造っていただいて、相当数なお客さんをお迎えすることができるような事業を検討していただきたいと思います。

町長

 企業立地については、県からの情報があることはまず考えられません。残された土地は限られていますので、そこに大きな期待をするわけにもいきませんので、自分たちで稼げる町を作っていかなければと思っております。移動につきましては、本町はオレンジバスがあります。私も5年前に、今言われたような別の形態でもっと便利なものを考えていきませんか、とアンケートをしたところ、圧倒的にオレンジバスだったので、その話はなくなったのですが、今、オレンジバスだけでは対応できなくなってきています。これからもっとそうなるだろうと思います。そんな中で先ほどもいいましたが、実験的に社協が車を地域に貸し出すとう事業を始められましたので、この経過を見ていきたいなと思っています。タクシーについては、この近くのタクシー会社に話をしたところ、例えば昼間の稼働率の悪いときに安い値段でやってほしいといったら、今はタクシーの数を減らして広域でサービスを行っているので、タクシーが空いている時間がないと断られた経緯があります。ですから東員町でタクシーを利用するのは難しいのかなと思います。これから社協がされる車の貸し出しを見守っていきたいなと思っていますし、皆さんもこれをどう活用したら便利になるよといった意見をいただきたいと思います。皆さんと一緒になって便利なものを作り上げていくことかなと思っていますので、ぜひ便利な移動の手段を皆さんが見つけていただくと、我々がそれに支援してバックアップしていくことになっていくと思いますので、ぜひ宜しくお願いいたします。

参加者

 色々と将来にかけてのお話をいただきありがとうございました。
 シニアクラブでは自分たちのことは自分たちで守りながら、さらに仲間の生活支援と地域の支援を我々がやる気をだして、支援体制を確立していかなければいけないと思いました。今後町長をはじめ、行政の方々には大変お世話になると思いますがどうぞこれからも宜しくお願いいたします。

終了

※記録は要約してあります。

 

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東員町政策課広報秘書係

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