[2016年3月31日]
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6月29日(月)、町内(笹尾東)在住の仏像画家小田朝繁さんが来庁されました。小田さんは、NPO法人全国盲老人福祉施設連絡会協議会が選ぶ、第8回太陽福祉文化賞の実践貢献賞を受賞され、その報告に来ていただきました。
小田さんは、長崎県出身で佐賀大学を卒業後教員となり、長崎県立盲学校から名古屋市の教員となって、市内の障害児童を受け持つ学級や養護学校を歴任されてきました。
もともと、絵を描くことが好きで、花や風景画を描いていましたが、障害児学級を受け持って、子どもたちやその家族の苦痛や生きるための苦労を少しでも軽くしてあげたいという思いから、そんな願いを仏像の絵に託せないかと、仏像画を始めたそうです。
「仏様はいろんな形に姿を変えて、私たちを救う本願を持っておられるのだから、障害のある子どもやその家族に加護をお願いしたいという気持ちで仏像を描いています。心がけているのは、人間を救いたいと祈る仏様の気持ちになって描くことで、見る人に少しでも仏様の慈悲を感じていただきたい。」
40年ほど前、教員在職中から仏像画を始め、これまで80点以上の作品を全国の福祉施設や医療施設に贈られており、「当面は100点の寄贈を目標に励みたい。」と意気込んでおられます。
本町庁舎での「町民ギャラリー」に出展いただきました際に、私も毎朝、拝見させていただきましたが、思わず手を合わせてしまう気持ちになりました。こうした素晴らしい作品を、町民の皆さんに観ていただきたく、小田さんの作品展ができないか考えてまいりたいと思います。これからも小田さんのますますのご活躍を期待しております。
町民ギャラリー仏像画
先週の金曜日(6月19日)、私の2期目就任から初めての議会が終了しました。3月議会で議決された平成27年度当初予算では町長選挙の関係で骨格予算となっていましたので、今議会には政策的に肉付けする議案を上程いたしました。
予算では、公共施設等総合管理事業費、災害対策経費、小中学校施設整備費等を盛り込んだ補正予算を上程しましたが、一部修正として可決されました。修正内容は、これからの地域づくりにとって重要な案件であります市民活動支援センターの設置に関する部分が削除ということです。
理由としては、「大変重要な予算であることは承知しているが、執行部の対応に不備がある」とのことでした。採決では6対6の可否同数となり、議長判断により市民活動支援センター設置に関する予算部分を削除するという一部修正案が可決されました。
私たち執行部の対応に不備があったなら反省しなければいけません。議会においても「これからの地域づくりに、また町民のみなさんにとっても、重要な議案である」ことは理解いただいておりますので、予算を削るのではなく、前向きな解決方法を選択頂きたかったと思います。
行政としましては、この案件は町民の皆さんにとって重要ですから、できるだけ早い段階で再上程しなければならないと考えています。
また3月議会で継続審査になっていました「みんなと一歩ずつ未来に向かっていく東員町子どもの権利条例」が、全議員賛成で可決されました。子ども委員、大人委員が2年という長時間を費やして成立させた、みんなの努力がやっと報われました。3月議会で可決されなかったことにつきましては、大変申し訳なく思っています。
しかし、この条例は、子どもたちが自らの手でつくりあげたということでは、三重県で初めての子どもの権利条例となります。
もうひとつ、副町長人事の議案につきましても、採決を「する」か「しない」かについて6対6の可否同数、議長判断により採決しないということになりました。
人事議案に対する、議会の意思表示は「同意」か「不同意」のいずれかしかないと思います。採決しないということは、議会の議決ルールからして残念に思います。
当事者の名前が出ています。人権に係わり、申し訳なくお詫びのしようがありません。
行政課題を解決するためのハードルはたくさんありますが、町民の皆さんの負託にお答えするためにも、前向きな議論をしなければならないと思っています。今後も、建設的な、将来に向かった議論がなされるよう鋭意努力してまいります。
東員町政策課広報秘書係
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