令和4年 1月
町長ブログ
久しぶりの投稿です。
このところ、本町ではGood Newsが続いていたのですが、昨日からどうしても納得のいかない理不尽な出来事に耐えきれず筆を取りました。
昨日、県は我々市町に対して踏み絵を踏ませにきました。
総務省からの通達「3回目のワクチン接種(2回目接種から6〜8ヵ月の対象者)を2月中に完了するか、しないかを○(まる)か×(ばつ)で回答すること」と我々市町長に何の相談もなく、こんな重要なことを事務連絡で担当者に通知してきました。県はいつから国の出先機関に成り下がったんでしょうか?県はいつから我々市町を見下した態度を取るようになったんでしょうか?これでは、今まで築き上げてきた信頼関係は完全に崩壊してしまいました。
そもそも、3回目ワクチン接種の対象者が、初めは2回目接種から8ヵ月を経た人だったのが、最近の感染拡大を受けて7ヵ月だとか6ヵ月だとか、短縮の方向に向かいました。ただ、そのことについても2転3転するお粗末さで、その度に我々末端市町村は右往左往する状況で振り回されてきました。政府の優柔不断さのおかげで、住民からの問い合わせも増え、その中には我々市町村では情報の掴めないものまで含まれており、担当課の負担はとんでもなく大きくなっていました。国の方針がコロコロ変わる中、職員は必死になってがんばっているのです。そこへこの踏み絵です。理不尽極まりないことです。
国は決めるだけ。県はそれをスルーで市町村に通達するだけ。実働は市町村、大きな負担は市町村職員です。それに、ワクチンが足りなかったり、種類が違ったりということで、住民からの不安や問い合わせに対応するのも市町村です。正直、本町でどうがんばっても2月中にできるのは最大でも7割でしょう。たとえ市町が○(まる)の回答をしたとしても、どの市町もできるはずはありません。国や県はいったい何をしたいのでしょうか?どういう社会の状況になることを想定しているのでしょうか?目的は何なのか全く整理されていません。大の大人のやることではありません。くだらない小手先のことをやっている暇があるなら、本当に今困っている事業者を助けるべきでしょう。
それに、2回ワクチン接種した人が感染している現状を見れば、ワクチン接種は感染した人が重症化することを緩和することには効果があるかもしれないけれど、感染拡大防止には効果が薄いことは、誰の目にも明らかではないでしょうか。目の前の出来事に右往左往するのではなく、どういう状況を想定するかという「状況認識」と施策を執行するための「目的」をはっきり国民に示すべきではないでしょうか。
どうも数年前に観た「シン・ゴジラ」という映画を再度観ているようです。
東員町 水谷 俊郎
更新日:2024年03月29日