家具の転倒防止 ~お家の中は大丈夫ですか?~
家具の転倒防止 ~お家の中は大丈夫ですか?~
『阪神・淡路大震災』での死者は6,400名余り。地震による直接死は約5,500人で、そのうち8割にあたる4,400人が倒壊家屋による窒息死・圧死で亡くなられました。
さらに調査した結果、この4,400人の9割にあたる3,960人の方は、地震発生から15分以内に死亡していたのです。つまり、窒息死・圧死で亡くなった方の9割がほぼ即死であったということです。
家屋の倒壊等による窒息死・圧死に関しては、助け出す暇もないケースがほとんどであり、事前の備えで生死が決まっていたということになります。
『大地震では、家具は必ず倒れる』と考えて、日頃から家具の固定や配置を見直して安全な場所を作っておきましょう。
(注意)寝室や子ども部屋など、家族やお子さんが長時間過ごす部屋には、できるだけ家具を置かないようにしたり、背の低い家具だけを置くようにしたりして工夫しましょう。
家具の固定方法
タンス
ポール式器具はタンスの奥のほう(壁側)で、天井や家具の硬いところに取り付けます。また、天井側だけんでなく床側もストッパーなどで固定し、上下に分かれている家具は連結しておきましょう。

食器棚
食器棚の本体はタンスと同じように金具などを用いて固定します。また、開き戸が開かないように留め金を付けたり、ガラス部分にガラス飛散防止フィルムを張ったりして、ガラスや食器が凶器にならないように工夫しましょう。

本棚
タンスと同じように、壁の中や硬いところや下地材のあるところを探して、金具やワイヤーなどで固定します。また、本棚の端の硬い部分にヒモやベルトなどを取り付けて中の本が飛び出さないようにしましょう。

冷蔵庫
主なメーカーの冷蔵庫の後ろ側の上部には、ベルトの取付口や取っ手があります。そこに転倒防止用ベルトを通して、ベルトの端を壁の下地材があるところに金具などで固定しましょう。

電子レンジ・オーブン
まずは、置いている台を壁または床に固定します。その上で、電子レンジ・オーブンと台を粘着マットやストラップなどを使って固定しましょう。

テレビ・パソコン
テレビの取扱説明書に転倒防止方法についての説明がある場合は、それに従いましょう。テレビをテレビ台に固定するには、粘着マットやストラップ式の固定器具などを使う方法があります。テレビを壁に固定するには、ベルト式器具やヒートンとロープを組み合わせて使う方法があります。

更新日:2024年03月29日